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2026年11月のスーパームーンの撮り方
2026年11月24日(火)23時54分に満月を迎えます。地球に近く、しかも空の高いところを通る、撮影にとてもよい満月です。月が高く昇る24日の夜に、写真1枚ではなく動画で撮るのがおすすめです。
2026年11月4日更新
11月の満月はいつ?
満月の瞬間は2026年11月24日(火)23時54分(日本時間)です。ちょうど月がいちばん高く昇る真夜中ごろなので、日本はこの満月を見るのにとても恵まれた場所です。前後1日ほどは目で見るとほぼ満月なので、23日の夜も十分に楽しめます。晴れている夜を選んでください。
11月の満月は、北米の先住民の呼び名からビーバームーンと呼ばれることがあります。冬に備えてビーバーが巣を整える季節だから、という説が知られています。
本当にスーパームーン?
多くの場合、そう呼ばれています。満月のときの地球との距離は360,767 kmで、平均より約2万4千 km近くなります。平均的な満月より直径が約6.5%大きく、約13%明るく見えます。多くのリストでスーパームーンとされていますが、もっと厳しい基準を使うリストでは外れています。
目で見て違いがわかるほどではありません。地平線近くの月が大きく見えるのは、距離ではなく目の錯覚によるものです。望遠鏡で撮ると、同じセンサーに月が少し大きく写るぶん、細かいところまで写ります。
次の満月はさらに近くなります。2026年12月24日(木)10時28分の満月は356,740 kmで、2026年でいちばん地球に近い満月です。日本では昼間なので、23日と24日の夜がねらい目です。このページの内容は、そのときにもそのまま使えます。
月の出は何時?
満月は日の入りのころに昇り、真夜中ごろにいちばん高くなります。時刻は日本時間で、分単位に丸めています。
| 都市 | 23日の月の出 | 24日の月の出 | 24日の夜の高さ |
|---|---|---|---|
| 札幌 | 14:39 | 15:17 | 72°(23:16ごろ) |
| 東京 | 15:05 | 15:49 | 80°(23:23ごろ) |
| 大阪 | 15:24 | 16:09 | 81°(23:40ごろ) |
| 福岡 | 15:48 | 16:33 | 82°(0:01ごろ) |
| 那覇 | 16:14 | 17:04 | 89°(0:12ごろ) |
この満月はおうし座にあり、日本からはほぼ真上近くまで昇ります。満月の瞬間と月がいちばん高くなる時刻がほぼ重なるのは、撮影には大きなチャンスです。
いつ撮るのがいい?
- 月をアップで撮るなら: 月が高いときに撮ります。少なくとも30°、できれば真夜中ごろです。低いところでは厚い空気を通して見るので、月がゆらぎ、縁の片側が青く、反対側が赤くにじみます。
- 風景といっしょに大きな月を撮るなら: 月の出のころ、空がまだ青い30分ほどがねらい目です。月と景色の明るさが近く、1枚に収まります。
- うす雲やもやに注意: うす雲があると月のまわりに光がにじみ、表面の細かいところがぼやけます。AstroSlide はこの光を取り除けますが、失われたコントラストまでは戻せません。
シャープに撮るには?
スマート望遠鏡(Seestar、Dwarf)で撮る
月の撮影モードで、写真1枚ではなく動画を撮ります。30秒から2分ほどのクリップを、続けて何本か撮るのがおすすめです。いちばんシャープなフレームを重ねる(スタックする)と、大気のゆらぎとノイズがほとんど消え、あとで色を引き出せるようになります。満月はとても明るいので、Tycho や Copernicus などの明るいクレーターが真っ白に飛ばない明るさにしてください。詳しくはSeestar で月を撮る(英語)をご覧ください。
スマホで撮る
- ナイトモードをオフにして月をタップし、暗い海が見えるまで明るさを下げます。スマホは暗い空に合わせて明るく写そうとするので、そのままだと月が真っ白になります。
- スマホを固定します。小さな三脚を使うか、壁などに置きます。セルフタイマーを使えば、タップしたときのぶれも防げます。
- いちばん長いレンズを超えてズームしない: それ以上は画素を引き伸ばしているだけです。望遠鏡や双眼鏡の接眼レンズにスマホを当てて撮るほうが、ずっときれいに写ります。
- 写真より短い動画を: 動画でも明るさを調整できるスマホなら、動画で撮りましょう。AstroSlide でスタックできます。
カメラと望遠レンズで撮る
1/250秒、F8、ISO200 あたりから始めて、ヒストグラムを見ながら調整します。明るい高地が右端に届く少し手前が目安です。いちばん長いレンズ、三脚、レリーズを使ってください。大気の状態は一瞬ごとに変わるので、20枚以上連写しておきます。
満月が色にいちばん向いているのはなぜ?
満月のときは、太陽の光が月の海を真正面から照らします。影がほとんどないので、グレーのままでは平らに見えます。でもミネラルムーン(英語)にはいちばん向いている月齢です。チタンの多い溶岩の平原はほんの少し青く、鉄の多いところはほんの少しオレンジで、すべての海が一度に照らされるので、その模様全体が見えます。
これらの色は本物ですが、差はわずか数パーセントです。AstroSlide は写真にもともとある色を強めるだけで、色を描き足すことはありません。白黒の写真は白黒のままです。
AstroSlide で仕上げる
- AstroSlide を開いて、月の写真(JPEG、PNG、TIFF、FITS、50 MB まで)か動画(MP4、MOV、MKV、Seestar の RAW AVI、SER)を入れます。同じ夜のクリップは何本でもいっしょに入れられます。画面はお使いのブラウザの言語に合わせて日本語で表示されます。
- 動画なら「クリップをスタック」を押します。シャープなフレームの位置を合わせて重ね、ノイズの少ない16‑bit の1枚にしてエディターで開きます。
- 「補正する」を押して、仕上がりを「控えめ」「標準」「強め」から選びます。「モノクロ」に切り替えると、シャープなグレーの月になります。
- スライダーで細かく調整します。スライダーはお使いのブラウザで動くので、すぐに反映されます。
- 「共有」を押すと投稿用に正方形にトリミングできます。「ダウンロード」からは JPEG のほか、さらに編集するための16‑bit の TIFF や PNG でも保存できます。
無料で、ブラウザだけで動きます。インストールは不要で、写真や動画が保存されることはありません。
コツと注意点
- 月全体を、まわりに空を残して写します。AstroSlide は月の縁からぼけの大きさを測ります。また、スタックのときに月が画面の端にかかっているフレームは使われません。
- 小さな月が写った広い風景写真は、AstroSlide の得意分野ではありません。月がはっきりした円として写っているアップの写真で使ってください。
- スマホの写真1枚はノイズが多めです。シャープにはなりますが、動画をスタックしたほうが色はずっときれいになります。
- ファイルは望遠鏡から直接コピーします。LINE などのメッセージアプリを通すと、縮小・再圧縮されて細かいところが失われます。